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家を建てるとき

家を建てるコース
完成までの流れ
●設計とは
監理とは(仕事の内容/料金など)■■未稿■■
設計とは
 さて、それでは「設計」とはいったい何をすることなのかを述べて見ましょう。
ものを創る場合には、まず「何を創るか」がないと始まりませんよね。ものによっては創りながら考えるということもあり得ますが、建築の場合そういうわけにはいきません。
 なぜなら、多くの人の手が必要である。ということと、費用がかさむもの。ということがあるからです。建築に携わる人々に「こういうものを創る」という共通認識を持ってもらわないとちゃんとしたものにはなり得ませんし、少なくとも着手前にはどれくらいの費用がかかるかがわからないと、頼むほうも不安ですし、第一契約ができません。
 こういった、ものづくりに際しての「手順」や「仕様」を決めておくことこそが「設計」なのです。度々申し上げますが、それを、施主自身でする。設計事務所に委託する。工務店(ビルダー)に依頼する。メーカーにおいて既に規格化されたものを適用する。というように誰がするのかという違いはありますが、必ず行われるものなのです。
 もちろん皆さんお考えになるように「間取り」を練ることもありますが、それは設計の一つの要素であって非常に重要ではありますが、それが全てではありません。  ここで建築における「設計」の内容を列挙してみましょう。
  1. 施主(建築主)と設計者との認識共有作業(打合せ)
  2. 基本計画(図化)
  3. 実施設計
  4. 積算(設計見積作成)
<1.打合せ(夢の共有)  もちろん、ここで言う「打合せ」以外にも、設計作業においては随時打合せが行われ、施主の思いとのずれがないように頻繁に意見交換が行われます。CMでプランそのものより、如何に施主を知るか。これが一番ですねなんて建築家?が言ってるのがありますが、まさにそうなのです。これをいい加減にすると、思い通りのものができないどころか、トラブルの原因になります。どこかに設計を頼む場合、これが少ないところはやめるべきです。

<2.基本計画>  具体的に工事可能な設計図書(※後述)を作成する前に、先程の打合せを基に、目に見える形にして互いに確認しあうことをいいます。ハウスメーカーであればカタログやプラン集といったものがありますが、フルオーダーであれば一から作ります。建築とは唯一無二の「敷地」に建設されるものですから、本当は世界に一つしかないものであり、当然と言えば当然ですが・・・
 方眼紙に鉛筆の手書きから、3Dのコンピュータグラフィック(以下「CG」と記す)を駆使したプレゼンテーションまで、形は様々ですが、とにかく目で確認できるものであれば全て「あり」です。主には平面計画(いわゆるプランニング)で、それだけという場合もありますが、高さ方向の断面計画、外観を決める立面計画も同時に行います。もちろん形以外に性能や機能面に対する「仕様」の擦り合せも行われ、工事費の予算にも言及して行きます。
 もちろんこれは一般的には複数行います。一つの案を練り上げることもあれば、全く異なる案も作ってみたりします。お互いに頭が固まってきたりしますので、色んなスタイルで考えることは大事です。この段階で半年ぐらいかかるケースもありましたが、「一生もの」なのですからそれぐらいの時間はかけるのも良いかもしれません。(でも長けりゃ良いかといえばそうとは限りませんが)  この段階では、いわゆるサービスで無償であったり、いくらかの基本設計料が発生する場合もありますので、委託開始前には確認が必要です。また、この段階で複数に頼んでみて、その結果によって設計者を選任する手段に使われることもあります。→ハウスコンペ(※別稿・未稿)

<3.実施設計>  2.で述べたように、実際に施工・工事費を決定をする為の「設計図書」の作成作業をいいます。この設計図書とは、施工・積算の為の「設計図」「仕様書」その他メモ書きを含めた指示書や記録を総称したものです。原則、専門家向けのものであり、一般の人が見てもそこからはなかなかイメージが掴めないものですから、施主の為に別途パース(透視図・鳥瞰図)やCGを使ったウォークスルー表示で、わかりやすくイメージを掴めるものを提供してもらう場合もあります。但しこれには、それ相当の料金が発生するものとお考え下さい。
 ここで、具体的な内容とその設計図書を挙げてみますと、
総合
特記仕様書(一般に定められている「共通仕様書」で表されていない部分)
各種申請書(確認申請・各種許可申請・届)
上記に必要な図面
意匠設計
仕上表
一般図(意匠図) 配置図・平面図・立面図・断面図・等
建具表(〃)
詳細図(〃)   矩形図・展開図・等
構造設計
構造計算書
構造図
設備設計
電気設備・設備図
機械設備(給排水給湯衛生・空調換気)・設備図
分類のし方としては少し変な所もありますが、大体こういうものがあります。
 一戸建ての住宅であっても、A2サイズにして20〜50枚ぐらいの設計図が必要になります。 木造在来工法の場合、図化しなくてもビルダーのほうで理解できる(一般に共通認識がある)ものについては省略される場合があって、そんなに分厚い設計図書にならないことがありますが、本来であれば全て作成しなければなりません。

【設計作業の分業について】
 さて、ご覧になってお気づきと思いますが、建築設計には「計画学(意匠デザインを含む)」「構造力学」「各種設備工学」「法規」などの文系・理系の様々な分野が含まれています。
 これら全てを「建築士」が担うわけですが、当然のことながらそれらのエキスパートが分担して設計を行うことが一般的になっています。
 かのレオナルド・ダ・ヴィンチなどは「アーキテクト」としてこれら全て(今のような設備はなかったとしても)を差配していました。現在でも全部やれる人もおられるかとは思います。しかし、当事務所においても電気設備などは専門事務所に依頼しますし、どんどん新しい技術や設備の新製品が生まれ出ている現在、そうしないと物理的にも無理があります。
 しかし、最終的にはマスター・アーキテクトが全てを総括していないと、お互いの部分に矛盾が生じたり、施工困難な「絵に描いた餅」になるおそれがあり、やはりある程度すべてにわたる知識が要求されているのは確かです。人のことを言うのは良くないですが、見た目重視のカッコイイデザインだけやって、あとは施工サイドが四苦八苦しながら創りあげていかないといけないなんて事例もなきにしもあらず。日本のビルダーが優秀なので、こんなことが許されるわけですが、嘆かわしいことです。

【工業化住宅の設計】
 ハウスメーカーで出されている「商品」も、当然設計が行われているわけですが、少し事情は異なるようです。といっても殆どは変わらないのですが、「規格化」の部分がこれに加わります。これによってコストを圧縮し、品質を一定に保つわけですから、一番肝心なところかもしれません。最近は金太郎飴のイメージを払拭するため、様々なオプションに対応できるように複雑化しているようです。しかしながら、ビルドアップまでのアプローチが異なり(既製品である)ますから全く別の作業なのかもしれません。フィードバックによる「改良」も行え、限りなく「完璧な設計」であると言えます。
 但し、例え工場製作のユニット工法であっても、建てる際は現場での職人による作業が必須ですし、その敷地に完全対応できるのかという問題がないわけではありませんが。

<4.積算>
ただいま執筆中。m(__)m
設計委託料について
ただいま執筆中。m(__)m
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