●家を建てるコース
→完成までの流れ
→設計とは(仕事の内容/料金など)■■執筆中■
→監理とは(仕事の内容/料金など)■■未稿■■
■家を建てるコース
1. | 建売住宅を買う |
2. | 建築条件付土地を購入し、その会社に建設をしてもらう |
| 建築条件のない土地を購入、あるいは所有の土地で |
3. | ハウスメーカー(工務店)の住宅を購入する |
4. | 工務店(建設会社を含む:ハウスビルダー)に設計・施工を依頼する |
5. | 設計事務所に設計を依頼し、ハウスビルダーに施工を依頼する |
6. | 設計事務所に設計を依頼し、施工も直営方式とする |
7. | 自分で設計し、ビルダーに施工依頼する |
8. | 全部自分でやる |
とまぁ、これぐらい考えられます。
このなかで「建築条件付」というのは、建売住宅のように既にある建物を取得するのではなく、土地の販売・仲介をする業者の指定する(または業者自身)ビルダーに建設を依頼することを条件付けるやりかたです。これは、予め建てられる家が決まっている場合や、全くの自由設計など色々あります。
さて、ではどれが一番良い方法なのか・・というと、これは建てる人(施主)の事情によるものであり、その人にとって一番相応しいものはどれか、ということになります。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットといいますか、特長について書いてみようと思います。
■1.や3.の場合、現物やモデルハウスがあるので、どういう暮らしができるかがハッキリしています。但し、それが気に入らなければどうしようもありません。
ハウスメーカーの場合これから建てるのであれば、そのメーカーの用意した範囲内での変更は可能です。最近は自由設計の「商品」も売り出されていますから、結構自分にフィットした住宅を手に入れることができるようになりました。しかし、ハウスメーカーの最大のメリットは部品の一括生産でコストを抑えられることであり、規格外のことを盛り込んだりオプションを沢山つけると、結局いい値段になってしまうということが考えられます。いずれにしても、始めからイメージが掴みやすく、思った通りのものができるということはあると思います。
■4.(条件によっては2.も)の場合、一つの業者に全て任せることで一貫したサービスを受けることができます。その業者の得意とする形式で、無理なく施工が実現でき、効率的で間違いの少ない家を建てることができます。このコースの場合でも、ある程度規格の決まったものを提供するものや、完全に自由な設計(つまり注文住宅)をしてくれるものまで様々ですが、メーカーの家と比較すれば、より自分の希望に添ったものを創ることができると言えます。もちろん優秀な建築士にかかれば、最適なプランニング、美しいデザインの家が可能です(と思います)。
最近は地元の業者でもフランチャイズ制をとったりして、材料の一括仕入れや省エネシステムを導入しているところも多く、品質の均質化やコストの削減を実現しているようです。但し、あくまでも設計施工一貫ですから、複数の業者に相談する場合、出てくるものはそれぞれに違ってきますので、単純に比較することができません。見積りに関しても、素人には(玄人でも?)その中身を本当に知ることは困難です。これはもう、その業者が信頼できるかどうかでしかないでしょう。
■5.は設計と施工を分離発注するもので、設計を設計事務所と施主サイドで煮詰めて行き、出来あがった設計図書をもとにビルダーがそれに忠実に施工をするやりかたです。この場合、一つの確固とした設計がある訳ですから、複数のビルダーに同じ条件で見積もり合わせを取ることができます。
そして最大の特長は、工事の監理(管理とは異なる:参照)を施主サイドで行うことができる。つまり施主に代わって、契約建築士がプロの目で工事を監視する態勢がとれるということです。しかし、ビルダー側に工事の監理および管理を行わせる方法もあることはあります。本当に信頼できるビルダーであればそれも可能ですが、折角、設計・施工を分離するのなら、監理も設計事務所にさせることをお勧めします。(設計者とはまた別の監理事務所に委託する方法もあります)
■6.は最近新しく出てきた方法で、施工をビルダーに発注するのではなく、それぞれの職種(例えば、大工・建具・左官・設備)にダイレクトに工事を依頼します。いわば工務店の役割を、施主と設計事務所が直接やってしまうものです。工事にかかるお金の流れがすべてガラス張りとなり、適材適所にもっともリーズナブルな職方を選定できたりしてコスト抑制にもつながりますが、よっぽど経験があり、事情に精通している事務所でなければトラブルを起こす危険性も孕んでいます。因みに当事務所ではやっておりません(できません)。